第1章

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夜な夜な行われる人形の座談会。 この情報を手に入れてしまった後、考えた結果、調べてみることにした。 僕の尊敬する松田先生と器のデカい編集長、記憶をなくした斎藤くんと僕、永瀬の4人で。 怖がりな先生と物怖じしない頭の切れる編集長と途中から一緒に仕事をする事になった記憶を失った斎藤くん。斎藤くんも先生と同じく怖がりだ。 一度だけ目にした人形の座談会。 日本人形が集合しているその様は恐怖を煽る。更に一斉に動く口許はすこぶる恐ろしさだ。 その場面を見たのは、僕と編集長だけ。 そして、その人形の座談会は記憶を失った斎藤くんにも関係があるかもしれないという…何の因果か、菊野様は僕達を手離してしはくれないようだ。 あっ、でも、菊野様が僕達を手離してくれないっていうのは、先生には秘密で。編集長には口止めしておかないと、うっかり怖がらせるから…ね。
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