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編集長と会議室を出て、先生と斉藤くんのところに行くと、ふたり共、明らかにドヤ顔をしている…吹き出しそうになるのを堪えて声をかけた。
「先生。斉藤くん。何ですか?その顔。」
「何言ってるだよ永瀬君!その顔って、失礼だな。あっ、編集長、来月号の特集、思いつきましたよ。」
「ほう。で、何だ?」
「斉藤くんと考えたんですが、童謡を掘り下げるのはどうですか?歴史とリンクしてるし、外国の言葉に変換して解釈出来るものとかあるじゃないですか。ちょっと不思議かなと思って。もしかしたら現代人へのメッセージがあるかも知られないし、ちょっとロマンでしょ?」
「うん、いいね~。なかなか興味深いな。前にテレビても、そういうのあったけど、それだけをピンポイントに追っかけるのはないからな。どう?永瀬。」
「面白そうですね。本当に過去からのメッセージがあるかも知られないですよ。」
先生は斎藤くんと顔を見合わせて頷きまくってる…。斎藤くんとふたりで高速頷きを繰り返し、編集長と僕を見て、またしてもドヤ顔をした。楽しい…楽しすぎるこの会社。編集長は遠慮なく吹き出して笑い出した。勿論、僕も。
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