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「凄い、ぴったりです!!」
「其れは良かった。」
「有難うございますっ!ほら…見て下さい、氏郷さん!!」
「お見事ですねぇ。有難うございます、瀬田さん。」
蒲生が丁寧に頭を下げる。
「蒲生さんは其れ、時間掛かりますか?」
いえいえと一礼を返し終え、今度は蒲生に世話を焼き始めた。
「いえ、もう終わります。」
「そうですか。では、間に合うようにお茶の用意をしておきましょう。」
流れる空気に乗るように、すらりと立ち上がる瀬田。
細川に羨望の眼差しで見送られながら、彼は息抜き―――身内だけで行う小さな茶会の準備を始めた。
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