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「瀬田さーん!」
「!」
其処へ、一通りの荷解きを終えた細川が現れる。
勢いのまま飛び込んで来た末弟は、勢いのまま、瀬田の背に飛び込み顔を埋めていた。
「…横!よし!」
「?」
取り敢えず、己の何かを確認しているようだ。
瀬田はこれまた、気を荒げるでもなく、大人しく待っている。
「次!縦行きますっ!!」
声と同時に、背から離れる感覚。
がしっ!!
今度は肩を掴まれた。
(横と縦。…成程。)
「縦、よしっ!!」
「採寸ですか?」
優しく語り掛けた瀬田に、細川が「はい!」と明るく答える。
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