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「明日、は……。うん、空いてるけど。何かあんの」
『うん。もし時間あるなら、亜優と一緒に行ってやってもらえないかなーと思ってさ。逗子』
「……俺が?」
『そう。俺も章ちゃんも、明日試合があるんだよ、サッカーの。
そのことすっかり忘れててさー。
練習なら休めばいいやと思ってたんだけど、試合だと穴空けるわけにいかないじゃん?
亜優一人だと心配だから、拓己が都合が良ければと思って電話させたんだけど』
「……」
――そういうことか……。
確かに、方向音痴な亜優を初めての場所にひとりで行かせるのは心配だ。
しかも、ミミぴょんも一緒ならなおさら……。
――しょうがないな。
たぶん今も無邪気に遊んでいるミミぴょんと、その横で不安そうに俺の返事を待っている亜優の顔を想像し、思わず笑ってしまった。
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