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肩を震わせる亜優の顔を、ミミぴょんは不思議そうに眺めていた。
俺は泣かなかった。
気を抜いたら泣き出してしまいそうだったけれど、必死で耐えた。
一緒に泣いていたら、落ち込む亜優を元気づけてやれないから。
亜優のコートはミミぴょんと同じくらい真っ白で、きっと暖かくて、触れたらとても柔らかいのだろう。
声を抑えて泣きじゃくる亜優をミミぴょんごと抱きしめ、涙が治まるまで背中を撫でてやりたい、と思った。
亜優が泣いている間、俺は何度か鼻を啜ったけど、それはアレルギーのせいだ。
決して泣いたわけじゃない。
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