-3-

4/32
前へ
/32ページ
次へ
「しかし、拓己が猫を拾って、しかも自分の部屋にかくまうとはなあ。 何となく、意外だったなあ」 「そうかな」 「うん。……その猫がよっぽど可愛かったのかな?」 「……」  ミミぴょんの顔より先になぜか亜優の笑顔が浮かび、俺は「どうかな」とだけ言って、熱くなった自分の顔に、両手ですくったお湯をバシャバシャと擦りつけた。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

167人が本棚に入れています
本棚に追加