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お風呂から上がり、リビングでテレビを観ながらソーダアイスを食べていた時、電話が鳴った。
「拓己、亜優ちゃんから」
「……」
母さんが差し出してくれたお皿の上にアイスを置き、急いで子機を受け取る。
「――もしもし」
『拓己?』
「うん」
『ごめんね、遅くに』
「いや、起きてたから、別に」
『今日は野球、おつかれさま』
「ああ、うん」
キッチンにいる母さんに背を向け、アイスの乗った皿を手にリビングのソファに引き返す。
亜優からの電話なんて、今まで数えるほどしかかかって来たことが無いので、平静を装いつつも俺はかなり動揺していた。
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