終章

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「うぉーーーーーい」  聞き慣れた声に、俺たちは揃って振り向いた。  給食袋をブルンブルンと回転させながら、ランドセルを背負った俊輔が笑顔で駆けて来る。 「お前らなにやってんだよぉ、俺も混ぜろーーーっ」 「……」  俺たちは顔を見合わせ、くすっと笑った。  空のオレンジ色がほのかに亜優の頬を染めていて、俺はこっそりその美しさに見惚れていた。
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