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 このまま部屋に戻ろうか迷っていると、 「……拓己の元気が無かった理由は分かったけど……」  母さんがフウ、とため息をついた。 「こればっかりはどうにもならないものね……。 飼ってあげたいのはやまやまだけど、健康にかかわることだから。 何て声をかけてあげたらいいのか……」 「大丈夫。拓己は、俺たちが思ってるよりずっといろんなこと分かってるよ。 今回は、その猫と出会ったことで何かを感じて、自分の気持ちに従って行動して、――あいつにとってすごくいい経験になったんじゃないかなあ」
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