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絶句
夕食の準備をしていたら、4台のスマホが激しい音を鳴らした。
〝緊急地震警報〟だった。
10年ほど前には聞きなれたアラーム音、……久しぶりのことで何事か、一瞬、理解できなかった。
警報だと分かってからも揺れが来ない。
しばらくしてからゆっくりと揺れ始めた。
よほど遠い場所での地震だろう。そう考えてビデオをテレビに切り替えると、能登半島の町々の映像が入った。
アナウンサーは津波対策を呼び掛けるばかり。
阪神淡路の時も、東日本の時もそうだった。大災害の映像は、すぐには届かない。被災地は、被災ゆえに情報を発信できない。
暗くなりかけてから家々や道路の倒壊、火災の映像が入ってくる。そうして、今朝、ヘリコプターからの映像は被害の大きさを報じている。
が、人的被害がはっきりするのは、まだまだこれからだろう。倒壊した家々、燃えた家々の家族がどうなったのか、正月の帰省でどれだけの人々がいたのか、判明するのには時間がかかるに違いない。
正月の大地震……、なんて神様は、あるいは大自然は意地悪なのだろう。
せめて、2派、3派の大地震がなく、被害が拡大しないことを祈りたい。
そうして一日も早く、被災者が救われることを……。
石川県、福井県に原発は多い。福島の二の舞にならないことを祈るばかり……。
今年は辰年、……年初から、虚しさの沼に腹が立つ。
被災者の皆様、お見舞い申し上げます。
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