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バブル経済がはじけたあと、日本に残されたのは、高給取りのお金に執着する市民と経営者たちでした。
そうした世の中を変えると声を上げたのが、官僚のT氏に踊らされた小泉氏です。
2001年、自民党をぶっ壊す、郵政民政化、を旗印に彼は総理大臣になり、自民党は壊せなかったけれど、郵政を民営化して、簡保保険を弱体化、海外資本が入りやすくしました。
同時に、自由な働き方と称して、派遣労働を夢のように語り、賃金の抑制に貢献しました。そうして成長したのが派遣会社……。官僚を辞めたT氏が役員を務めていたのも派遣会社でしたね。どことは言いませんが。
日本の労働組合のほとんどは、海外と違って企業単位ですから、派遣労働者には頼りにならない。正社員から見ても、派遣労働者は企業に利益を残し、自分たちのボーナスの源泉になる都合の良い存在だったと言えます。
しかし、派遣労働者の存在があるために、正社員は賃上げ交渉もしにくくなったでしょう。文句を言ったら、自分の仕事が取り上げられ、安い派遣社員のものになりかねない。正に、デススパイラルです。
そうして、企業の内部留保ばかりが膨らんだ。……そう、私は解釈しています。
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