本音パーティー

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アメリカ大統領選挙…… 1年ほども続くこの選挙戦は、民主主義の最高峰などと敬服していたのですが、 今回のクリントンとトランプの選挙は、 「そうでもないぞ」 と、未熟な民主主義の国の人々を安心させてくれたのではないでしょうか…… 人種、民族、宗教、性差……、そんなものが『ごった煮』状態のアメリカ市民社会は、 差別や偏見の表明を『悪』として、あるいは『恥』として、 社会的にも個人的にも無意識の奥底に押し隠してきたわけですが、 その包みをトランプ氏は開いてしまった。 トランプ氏の本音発言を、 感じたままのことを素直に表現してもいいのだというメッセージとしてとらえた (白人系)大衆は、社会問題や貧困の原因を、 移民やヒスパニック、イスラム系の人々に求めて、トランプ氏のもとに集まったようです。 (本音ではなく、作為的な誘導である可能性も……、いや、本音だな^^;) かつてヒトラーがユダヤ人をスケープゴートにしたのが同じ手法ですね。 こうした手法が政治的なものかといえばそうではなく、 私たちの身の回りにもたくさん転がっています。
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