37人が本棚に入れています
本棚に追加
投稿した『ニューヘブン』という小説にレビューをいただき、
感謝の意味も込めて、改めてその小説について書こうと思います。
『ニューヘブン』は、エブリスタに投稿した小説としては第2作目。長編としては、第1作目です。
それを書いた動機は‘怒り’と‘憤り’です。
近未来のスパイ小説的な書き方をしましたが、前提にあるのは現代社会です。
「現実は小説よりも奇なり」と言われるように、
‘平穏’‘普通’に見える世の中では、奇怪な事件が多発しています。
それは……
世の中には様々な国があり、様々な人がいるから。
いい人も悪い人も……。
そして、多くの場合、善人は、あるいは無関心な大衆は、悪人たちの踏み台にされる。
踏み台にされるのが嫌だからと言って、善人は悪人にはなりきれない。
ある価値基準に照らしてみればいい人も、別の立場から見れば悪人になる。
それは、‘政治’や‘宗教’の姿を借りることが多いので、人々を惑わしてしまいます。
現代にテロが増大して大きな問題になっていますが、
その根底にあるのは、国家間、民族間、世代間、富裕層と大衆などのあいだにある、
差別や偏見、経済格差。
テロに使用される武器は、そもそも、国家が戦争のために創りだしたもの。
そうしたことに政局ばかりを考える政治家は無自覚で、
世界からは戦争も差別もなくならないように見える。
最初のコメントを投稿しよう!