自暴自棄、……いや、自爆

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投稿した『ニューヘブン』という小説にレビューをいただき、 感謝の意味も込めて、改めてその小説について書こうと思います。 『ニューヘブン』は、エブリスタに投稿した小説としては第2作目。長編としては、第1作目です。 それを書いた動機は‘怒り’と‘憤り’です。 近未来のスパイ小説的な書き方をしましたが、前提にあるのは現代社会です。 「現実は小説よりも奇なり」と言われるように、 ‘平穏’‘普通’に見える世の中では、奇怪な事件が多発しています。 それは…… 世の中には様々な国があり、様々な人がいるから。 いい人も悪い人も……。 そして、多くの場合、善人は、あるいは無関心な大衆は、悪人たちの踏み台にされる。 踏み台にされるのが嫌だからと言って、善人は悪人にはなりきれない。 ある価値基準に照らしてみればいい人も、別の立場から見れば悪人になる。 それは、‘政治’や‘宗教’の姿を借りることが多いので、人々を惑わしてしまいます。 現代にテロが増大して大きな問題になっていますが、 その根底にあるのは、国家間、民族間、世代間、富裕層と大衆などのあいだにある、 差別や偏見、経済格差。 テロに使用される武器は、そもそも、国家が戦争のために創りだしたもの。 そうしたことに政局ばかりを考える政治家は無自覚で、 世界からは戦争も差別もなくならないように見える。
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