猥褻のグローバル化

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さて、ドナルドの話ではありません。 『猥褻』の話しです。 経済がグローバル化するように、猥褻もグローバル化しています。 インターネットを利用すれば、日本では禁じられている『モロ』な写真や映像を視ることができます。 もはやモザイクも墨も、猥褻の世界では戦車の前の火縄銃のようなものです。 それでも日本の法律は『猥褻』にこだわります。 もし、TPPがグローバルスタンダードになっていたら、 アメリカの出版・映像業界が日本の猥褻規定を「非関税参入障壁だ!」と 訴えていたかもしれない。 そういう意味では、TPPがボツになるということは、 日本の真面目な司法関係者には朗報だったのかもしれません。 それに、普段、隠されているからこそ、猥褻には価値があるので、 日本のエロ業界にとっても朗報なのでしょう。 海外サーバーの管理運営会社も仕事がなくならず、ホッとしているはず。 もっとも、二国間協議が行われ、 トランプ大統領に 「アメリカの猥褻出版物をモザイクなしで輸入しろ」と迫られるかもしれません。
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