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ワイセツという概念は、時代や場所によって異なります。
年寄りらの話を聞けば、かつて女性の乳房はせいてきな刺激物ではなかったらしいとのこと。
公共の場で胸を出し、赤子に母乳を与えるのは自然な行為だったようです。
隠すのは、もっぱら下半身です。
その証拠と言ってはなんですが、
乳房に比べれば下半身のナニを表現する言葉は地方によってマチマチです。
その物について、それはナニかと語ることがないために、
共通する名称が定まらなかったのでしょう。
おそらく医学用語(実際は単純な外国語)が、
共通のナニを表現した最初の用語ではないでしょうか?
かつて芥川賞を取った小説ではナニが堂々と使用されています。
ナニが共通言語となり、日本人はナニを表すその言葉に敏感に反応してしまう。
これも社会変化なので受け入れるべきなのかもしれません。
ちなみに、日本人は肉体の特定の部位に猥褻を感じるようで、
そのために写真や動画でもその部位を墨でぬったり、モザイクをかけたりすることで、
その写真や動画そのものが猥褻なものではなくなると解釈しているようです。
アメリカではナニを堂々と晒すことが可能ですが、
一定以上の『行為(動作・態度)』が猥褻と解釈されるそうです。
たとえナニが見えなくても、SMプレイなどは猥褻なものとして公開が制約されます。
その辺りは文化の違いですが、グローバル化の中、集約されていくでしょう。
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