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私は高校生の時からずっと貴方の事が好きでした。
本当に奇跡の様だった。
貴方と出会った時から私は、漫画のヒロインになれた。
当然、私がヒロインなら貴方はヒーロー。
私達は、たまたま同じクラスになって、たまたま隣の席になった。
地味な私には貴方と不釣り合いだと思っていた。でも、貴方は私に笑いかけてくれた。
消しゴムを忘れて困ってる私に優しく消しゴムをくれた。
やるよ♪
優しい笑顔を向けて。
貴方は学年一の人気者だった。
男女問わず貴方は誰にでも優しくしていた。
だから少しだけ妬きもちをやいた。
貴方は勉強もできて運動神経も良かった。
運動嫌いな私は、何時も教室の窓から貴方を見守る事しかできなかった。
でも、貴方は私の視線に気づいてくれて必ず笑顔を見せてくれる。
嬉しすぎる。 こんな醜い私に笑顔を見せてくれるなんて。
私の心臓が破裂しそうだよ。
酸素がほしいくらいに息が乱れていく。
どうして貴方は、そんなに優しいの?
貴方の全部がほしい。
誰にも邪魔されない所で貴方と暮らしたい。
そう考えている内に貴方との一年間はあっと言う間だった。
二年生になった私は貴方と別々のクラスになってしまった。
貴方の隣には私以外の女が居た。
あの女 邪魔。
私の王子様に気軽に触らないで。
汚らわしい女。
私は怒り狂いそうだった。
でも、そんな怒りを沈めてくれたのは貴方だった。
廊下ですれ違うたびに変わらない笑顔を見せてくれていた。
だから私は考え方を変えた。
良いの。
今は あの雌豚に私の王子様を貸してあげる。
でも雌豚は所詮 雌豚のままよ。
精々 今を楽しむ事ね♪
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