逃れられない運命

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*** すやすやと可愛い寝息を立てている5歳の娘のそばで 寝顔をただ眺める 「おやすみ」 そう言って、前髪を撫でようとしたところで 娘が「ん~・・・」と寝返りを打つ ふふ・・・ 産まれたてのあなたを私の胸に乗せたときと変わらぬ寝顔 あの時から随分大きくなったけど 変わらぬところもたくさんある 「ママ・・・」 そう言って、いつも夜中に私を起こすところ 本当に変わらない 「おやすみ」 私の言葉は届いているのだろうか どうか・・・いつまでも褪せないで・・・・ どうか・・・届いて欲しい・・・ どうか・・・この子の傍で眠らせて・・・・
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