半人半魔

友達

「私、佐山由香。よろしく～」

4月、高校の入学式を終え2組の教室に入ると、黒板に一人一人の名前と席の番号が書いてある用紙が貼られていた。

私の席の番号は13番。

こんな番号さえ、映画【13日の金曜日】のジェイソンを思い出す不吉な数字。

席に座ると、後ろの席の女子が声をかけてきた。

茶髪のフワッとしたボブで、二重の大きな目、可愛らしい子。

この子はまだ私の事を知らない……

私の事を知ったら、きっと不気味な物を見るような目を私に向けるはず。

もう、人と関わりたくない。

ずっと1人だった。

これからも1人で生きていく。