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「あれが『マンタ洞窟』の入口か!」
「そうね。あの中にももちゃんが......」
「そうそう......ここだよ。俺があんたの娘さんを連れて来た場所は」
何やら助手席の足元から男の声が。
「おい、健介。お前の出番はまだ先だ。あちこちに防犯カメラが設置されてんだ。もう少し大人しく隠れてろ。顔出すんじゃねえぞ!」
「でもこの態勢......ちょっと股間が痛いんだけど」
「自分が悪いんでしょう。我慢なさい」
「へい、へい、へい......」
ガタガタガタ......
ガタガタガタ......
三人の若者と大量のゴムを乗せた古びたトラックは、どんどん加速を加えて行き、やがて『マンタの洞窟』の口に飲み込まれて行った。
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