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「圭一さん......これってもしかして......」
「多分間違い無いだろうな」
「生物兵器? ウェポン?!」
二人は互いに顔を見合わせた。
ガガガガガガ!
ガガガガガガ!
ガガガガガガ!
「「来たぞ! 逃げろ!!!」」
美緒と圭一は即座に立ち上がると、遮二無二走り始めた。
「大牙(おおきば)に続いて...... 」
「ドーベルマンに続いて......」
「「今度はこいつらか!」」
キーッ、キキキッ!
地上からも......
そして頭上からも......
総計20個の赤い光は、前後左右上下から二人に次々と襲い掛かって来る。
「確か......日本猿って頭いいのよね?」
「蛇と犬よりかは......多分」
「あら......そう」
そんな悠長な会話をしてる場面でも無かった。
先頭の一匹目が、頭上から圭一の頭目掛けて透かさず飛び込んで来る!
キキキッ!
「来たか!」
圭一は瞬時に反応して頭を竦めるも、振りかざされた鋭利な爪は思いの外長い。
「バカな!」
猿の鋭く長い爪は、僅かに圭一の頬を掠めて通過していった。
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