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その答えが、龍貴の意図するところであったのかどうか?
正直それは解らないが、今自分は日本国に対して別段不満は無い。それをそのまま伝えたまでの事だ。
その答えに対し、龍貴は顔色一つ変わらない。想定内の答えだったと言う事なのか。
「確かにお前の言う通りかも知れない......
ただ今の国家形態で、その平和をこの先、いつまでも守り続ける事が出来るのか......
それに対して我々は、いささか疑問を持っている」
龍貴は、ワイングラスを口に運びながら一呼吸置いた。何だか話が大きくなって行きそうな雲行きだ。
「『神風』って聞いた事があるか?」
また話が飛んだ。それまでの日本国への不満の話と関連性があるのか良くは解らない。
「『神風』......ですか。戦時中の神風特攻隊の名は聞いた事がありますが......
あとは昔、元軍が日本に攻めて来た時、神風が吹いて日本は助かったと言う話を、歴史の授業で聞いた事が有ります」
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