第十五章 四神

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「なんだエマ? さっき恩義に報いるって言ったばかりだろ。もう忘れたのか?」 「いや、確かにそう言いましたけど......内容まで詳しくは聞いていなかった訳で、その...」 「お前なら大丈夫だって。部隊は全部で6人。すぐに会えるだろう。楽しみに待っててくれ。 おう、もうこんな時間だ。この場所、9時半から打ち合わせで予約が入ってんだ。 なんだ部屋の中、煙で真っ白じゃないか。この部屋禁煙なの知ってるだろ。ちょっと換気扇回して。ほら急げ!」 「あっ、は、はい」 何だか解らないが、私が心変わりする前に、とっととこの会を終わらせたいらしい。 本当にこの後この場所を使うのかどうかは解らないが、龍貴が一目散で『院長室』を飛び出して行くので、それに続くしか無かった。 「それじゃエマ、宜しくな。お休み!」 「あ、はい。お休みなさい」 鮮やかに自分の前から、消え去って行く龍貴。 あーあ、行っちゃった...... そんなに急いで帰る事も無かろう。 何だか全然眠く無いな...... ちょっと外の空気でも吸って帰るか......
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