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「私がOL? 冗談でしょう!......でも結婚はちょっと興味あるかな。将来、私はどんな人と結婚するんだろう......
ところでエマさんは結婚しないの? チームにイケメンハーフが居るんでしょう。私会ったよ。この間樹海の入口で。何かイヤらしい顔してたっけ」
「本当に! 会ったの?! そっ、そう......仕事中にイヤらしい顔してたんだ。ヘェ......あの野郎。
まぁ......こんな仕事してると、いつ逝っちゃうか解らないからね......相手に悪くて結婚なんか出来ないよ。
もし、するとしたら引退してからかな。まぁそれまで生きてたらの話だけど。
因みにイケメンハーフじゃ無くて、ハーフモヤシね。モヤシと結婚する予定は有りません」
「そんな事言ってても解らないよ。ちょっとしたきっかけで、好きになっちゃう事あるし」
「ない、ない、ない、ない、絶対ない!」
「「ハッ、ハッ、ハッ......」」
樹海の森深く......小さな洞窟で繰り返されるエマと珠の密談。
まさかそれも今日で最後になろうとは......
珠も公安のスパイとして、ここに潜入して来ている以上は、それなりの覚悟が出来ている。
とは言え......運命とは無情過ぎる。
まさかエマ率いる『玄武』にこの後滅ぼされる事になろうとは......
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