第十五章 四神

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「私がOL? 冗談でしょう!......でも結婚はちょっと興味あるかな。将来、私はどんな人と結婚するんだろう...... ところでエマさんは結婚しないの? チームにイケメンハーフが居るんでしょう。私会ったよ。この間樹海の入口で。何かイヤらしい顔してたっけ」 「本当に! 会ったの?! そっ、そう......仕事中にイヤらしい顔してたんだ。ヘェ......あの野郎。 まぁ......こんな仕事してると、いつ逝っちゃうか解らないからね......相手に悪くて結婚なんか出来ないよ。 もし、するとしたら引退してからかな。まぁそれまで生きてたらの話だけど。 因みにイケメンハーフじゃ無くて、ハーフモヤシね。モヤシと結婚する予定は有りません」 「そんな事言ってても解らないよ。ちょっとしたきっかけで、好きになっちゃう事あるし」 「ない、ない、ない、ない、絶対ない!」 「「ハッ、ハッ、ハッ......」」 樹海の森深く......小さな洞窟で繰り返されるエマと珠の密談。 まさかそれも今日で最後になろうとは...... 珠も公安のスパイとして、ここに潜入して来ている以上は、それなりの覚悟が出来ている。 とは言え......運命とは無情過ぎる。 まさかエマ率いる『玄武』にこの後滅ぼされる事になろうとは......
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