第十八章 獅虎豹鷹 朱雀 

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気付けば、4つの黒い影が男性露天風呂になだれ込み、全裸男4人の前で仁王立ちしているでは無いか! 最初は逆光でよくは見えなかったが、徐々に目が慣れてくる。やがてその者達の姿が露となった。 「な、な、な、な、なんと!」 見ればスタイル抜群、4人のあの者達では無いか。 しかも......全員................. 「全裸っ!!!」 「「のうわぁー!」」 二人の若者は余りの驚きに足を滑らせ、露天風呂の湯の中に見事転がり落ちた。 「なっ、何が起きてるんだ?!」 それまでひたすら『無関心』を貫き通していたポールとマスターの二人も、この状況にはさすがに反応せざるを得なかった。 「マサカ、コイツラ......」 見れば4人の美女達が、一切隠す素振りも見せず、全てを晒け出し仁王立ちしているでは無いか。 ポールの顔が見る見るうちに険しくなっていく。 樹海の刺客!  アマゾネスか?! ポールは思わず立ち上がる。勿論この男も全裸だ。ブラブラ揺れている。 もしこの後バトルに発展したとしたら...... 全裸男4人 VS 全裸女4人  果たしてバトルが成立するのだろうか?  しかしそんな心配をしている場合では無かった。先頭に立つ一際美しく、しかも一際グラマラスな美女が、一歩前に出て、すかさず声を張り上げた。 「アマゾネス『朱雀』参上。覚悟しなさい!」 そう叫ぶや否や、何やら両手に抱えた金属の塊を湯の中に当てた。 因みに全裸男4人は皆、湯船の中。 全裸女4人は皆、湯船の外だ。 猿の親子はいつの間に湯船から避難し、岩の上で涼しい顔をしている。
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