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気付けば、4つの黒い影が男性露天風呂になだれ込み、全裸男4人の前で仁王立ちしているでは無いか!
最初は逆光でよくは見えなかったが、徐々に目が慣れてくる。やがてその者達の姿が露となった。
「な、な、な、な、なんと!」
見ればスタイル抜群、4人のあの者達では無いか。
しかも......全員.................
「全裸っ!!!」
「「のうわぁー!」」
二人の若者は余りの驚きに足を滑らせ、露天風呂の湯の中に見事転がり落ちた。
「なっ、何が起きてるんだ?!」
それまでひたすら『無関心』を貫き通していたポールとマスターの二人も、この状況にはさすがに反応せざるを得なかった。
「マサカ、コイツラ......」
見れば4人の美女達が、一切隠す素振りも見せず、全てを晒け出し仁王立ちしているでは無いか。
ポールの顔が見る見るうちに険しくなっていく。
樹海の刺客!
アマゾネスか?!
ポールは思わず立ち上がる。勿論この男も全裸だ。ブラブラ揺れている。
もしこの後バトルに発展したとしたら......
全裸男4人 VS 全裸女4人
果たしてバトルが成立するのだろうか?
しかしそんな心配をしている場合では無かった。先頭に立つ一際美しく、しかも一際グラマラスな美女が、一歩前に出て、すかさず声を張り上げた。
「アマゾネス『朱雀』参上。覚悟しなさい!」
そう叫ぶや否や、何やら両手に抱えた金属の塊を湯の中に当てた。
因みに全裸男4人は皆、湯船の中。
全裸女4人は皆、湯船の外だ。
猿の親子はいつの間に湯船から避難し、岩の上で涼しい顔をしている。
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