第十九章 コピー

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嵐のように現れた大門剛助と守護兵達は、四人を担ぎ上げると、また嵐のように消えて行った。 無人と化した『コピー室』には今度こそ真の静寂が訪れる。 明日の夕刻5時にはももが殺されてしまうと言うのに...... 美緒と圭一の二人は深い眠りについたまま、今牢獄へと連行されて行った。 目が覚めた時にはすでに手遅れ......そんな事にならなければいいのだが...... それはそうと...... 皆がこのような苦境に立たされているのに、エマは一体どうしてしまったと言うのだ...... 本当に皆を残して死んでしまったのだろうか...... リーダー博士が何気に叫んでいた『トロイの結末』......彼らはこの『トロイの結末』、即ちXデーに向けて、着々と準備を進めている。 もしエマが運よく生存しているとしたら、果たしてその事を知っているのだろうか...... 時刻は日付の変わった午前0時。 ももがピクニックに連れて行かれるタイムリミットまで、あと17時間を切っていた。
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