第二十一章 Dr.八雲 

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この人は勝也さん...... 果て? 勝也さんて......誰だ? 聞いた事の無い名だ。 それに...... ここはどこ? 何か燃えてるみたい...... 火事なのかな? それと...... さっき、誰かに起こされた気がするんだけど...... 誰だっけ? 確か...... 秋葉...... 秋葉大地......って言ってたような。 ............ 秋葉大地?...... ............ 秋葉大地!...... ............ 秋葉大地? 何だって!!! 炎に飲み込まれた診療所が発するオレンジ色の光は、暗闇に包まれた山間の夜空を一気に変色させていった。 そして黙々と立ち上がる黒煙は、夜空の星に煙幕を掛け始めていた。 それはまるで混沌とした邪気が、平和な村を包みこんでいるかのようにも見えた。
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