第二十二章 珠(たまき)の結末

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黒煙を上げる車が視界に入った途端、『頭』の左肩が急に重くなり、何か痺れたような感覚に囚われる。 霊感体質......世間で言われる所のそんな体質なのかは解らないが、ここに何かが有る! それを直感的に感じ取った『頭』だった。 「車を寄せろ」 「了解」 キー。 停止した。 「......」 4人は皆、銃口を車に向けながら慎重に近付いていく。 動くものがあれば即座に引き金を引く。そんな構えだ。 外から見る限り、車内に人影は見えない。でも隠れている可能性はある。 4人は四方から車を取り囲んだ。 そしてアイコンタクト。 ............ ............ よし...... 撃て! パンッ、パンッ、パンッ! バンッ、バンッ、パンッ! パンッ、パンッ、パンッ! パンッ、パンッ、パンッ! 車内に向かって一斉射撃。 そこまで何発も打ち込む必要があるのだろうか? とにかく何をやるにも豪快。 それがアマゾネス。 エマの事務所にバズーカ砲を打ち込んだのも然り。 そして、 ガラスの破片は一気に四方へ飛び散った。 バリバリバリッ! もし中に人が居たなら、今頃は間違い無く蜂の巣だ。 「よし、開けろ!」 『頭』の号令を合図に、 バタンッ! 4つの扉は豪快に開かれた。 ............ ............
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