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車内は水を打ったような静けさだ。
やはり人は居ない。もぬけの殻だ。
よしっ、次!
『頭』は再びアイコンタクトを送る。
それを合図に4人は、四方に散らばった。
ザッ、ザッ、ザッ......
ザッ、ザッ、ザッ......
悪魔の足音が周囲に転回していく。
ー ー ー ー
あいつら......
予告も無しに、いきなり撃ちまくってた......
自分を撃ち殺す事だけが目的。
そう言う事なんだな......
朦朧としていた意識が、銃声の爆音に寄り、図らずも一気に覚醒を遂げた珠。
良くも悪くも目を覚ましてしまった......
そのまま寝ていれば、気配を消していれたのに......
何も武器を持っていないし、
力も入らない。
何だか目も霞んで来てるし、
身体は鉛のように重い。
今の自分だったら......
小学生でも簡単に殺せるんだろうな......
ポールさん、戻って来てくれないかな?
さっき行ったばかりか......
あたし、殺されたらどこ行っちゃうんだろう......
ほんとに天国ってあるのかな?
やだ......何だか凄く怖い。
怖い......
やだ......
............
............
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