第二十二章 珠(たまき)の結末

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「なっ、なんだと! そんなの抜け駆けじゃねえか!」 「きたねえぞ!」 「そこまでして手柄立ててぇのか!」 ブーイングの嵐。 「見付けたから即撃ち殺しただけだ。命令を忠実に守っただけだが、何か問題有るか? もしかして、のろまな自分等に嫌気がさして、あたしに八つ当たりしてるのか? 随分情けないんだな、『朱雀』とか言うニワトリは」 4人に対し、その者は1人。 @1×4 即ち、 4つの銃口が、依然として頭に向けられている。 誰か一人くらい、勢いで引き金を引いてもおかしく無い超デンジャラスな発言だ。 命が惜しく無いのか? それとも、全身肝で出来ているのか? そのどっちかしか無い。 「なっ、なんだと......」 怒りに身体をブルブル震わせる4羽の『ニワトリ』 目から火が出ている。 「お頭、殺っちまいましょう!ここまで『朱雀』を侮辱されて黙ってる訳にはいきません!」 『獅子美』は引き金を引きたくて仕方が無い。顔がそう言ってる。 「「「お頭! ご決断を!」」」 殺気に満ちた3人。可哀想な程に顔が真っ赤だ。
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