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「なっ、なんだと! そんなの抜け駆けじゃねえか!」
「きたねえぞ!」
「そこまでして手柄立ててぇのか!」
ブーイングの嵐。
「見付けたから即撃ち殺しただけだ。命令を忠実に守っただけだが、何か問題有るか?
もしかして、のろまな自分等に嫌気がさして、あたしに八つ当たりしてるのか? 随分情けないんだな、『朱雀』とか言うニワトリは」
4人に対し、その者は1人。
@1×4 即ち、
4つの銃口が、依然として頭に向けられている。
誰か一人くらい、勢いで引き金を引いてもおかしく無い超デンジャラスな発言だ。
命が惜しく無いのか?
それとも、全身肝で出来ているのか?
そのどっちかしか無い。
「なっ、なんだと......」
怒りに身体をブルブル震わせる4羽の『ニワトリ』
目から火が出ている。
「お頭、殺っちまいましょう!ここまで『朱雀』を侮辱されて黙ってる訳にはいきません!」
『獅子美』は引き金を引きたくて仕方が無い。顔がそう言ってる。
「「「お頭! ご決断を!」」」
殺気に満ちた3人。可哀想な程に顔が真っ赤だ。
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