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あいつも中々やるな......
今頃どっかでアマゾネスを待ち伏せてんだろうな......とっくに居なくなってるのに。
あいつらしいや......
正直、ポールを探しに行きたい。しかし、今はそれより先にやらなければならない事があった。
それは......
この未来ある若者の命を失わせない事だった。
「さぁ、珠さん。出発だ」
エマは珠の身体を抱き起こし、背負おうとしたその時だった。
ザッ、ザッ、ザッ......
ザッ、ザッ、ザッ......
再び足音が背後に忍び寄る。
ザッ、ザッ、ザッ......
ザッ、ザッ、ザッ......
エマの身体がピンと張り詰める。
奴らが戻って来たのか?!
即座に珠を寝かせ、銃を構える。突然の臨戦態勢だ。
ザッ、ザッ、ザッ......
ザッ、ザッ、ザッ......
足音が身近に。
間もなくその姿を現す事であろう。
今エマ達を取り囲もうとしている集団......
それは立ち去った『朱雀』の比では無かった。
もっと強く、
そして......
もっと切ない者達だった。
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