第二十三章 FIELD

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バサバサ...... バサバサ...... 「ん?......」 ゴソゴソ...... ゴソゴソ...... 「ん~......」 キー、キー...... キー、キー...... 「なんだ?」 ガー、ガー...... ガー、ガー...... 「ちょっと、どこよここ?」 「あ~......美緒さんか」 クワァー、クワァー! クワァー、クワァー! 「ちょっと、何これ?! 圭一さん寝ぼけて無いで起きてよ!」 「うわぁ、眩しいな......朝日か? おはよう......ん? な、なんだこりゃ?!」 森の中に居るようだ。 見渡す限り大木だらけ。 多分......樹海の中のどこかなのだろう。 木々の間から差し込む朝日が、やたらと眩しくて仕方が無い。 太陽の位置からして......恐らく朝の6時頃か。 得たいの知れない小動物、鳥類の大合唱が、気持ち良く眠る二人に覚醒を即したようだ。 昨晩、『マンタ洞窟』で眠らされた所までは覚えているんだが....... 確かガスが吹き出して...... その後一体、どこがどうなってこんな事になっているのか?  「訳が解らん」 「意味不明ね」 因みに横で二人の男が眠っている。 「こいつら......」 「昨日の博士達のようね」 イビキをかいて夢の中。爆睡中だ。 見れば四人揃って、上下共に真っ赤な衣服。 「サンタクロースか?」 何故か足には、鎖で鉛の玉が繋がれている。 「カリブの海賊か?」 「「やっぱ訳が解らん」」 実際意味不明だった。 ところが間も無く、その意味を思い知らされる事となる。
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