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プシュン!
「なっ、なんだ?!」
プシュン!
プシュン!
「やばい、銃撃だ! 隠れろ!」
なんと、四方から放たれた銃弾が、次々と自分等の頭を掠めていくではないか。
「ちょっとあんた達、起きなさいよ! 蜂の巣にされたいの?! ほら早く!」
美緒は血相を変えて、喚き散らず。
プシュン、プシュン!
プシュン、プシュン!
「「なんだ、なんだ?」」
動物、鳥類の鳴き声にも全く反応しなかった眠り人達ではあったが、銃弾の嵐にはさすがに目を覚まさざるを得なかったようだ。
四人は鉛の玉を引き摺りながら、必死に木の影へと移動を開始する。
1歩足を踏み出すごとに、鎖が繋がれた足首に激痛が走る。
「痛たたた......!」
やがて逃げ遅れた博士の一人が、
プシュン!
ピシッ!
「うわぁ!」
首から血を吹き出しながら転げ落ちた。あっさりご臨終だ。
「奴ら本気で撃ち殺すつもりだぞ!」
「このままだと、いつかは必ず殺られるわね」
プシュン、プシュン!
プシュン、プシュン!
相変わらず銃弾の嵐は、収まる気配を見せない。
3人は丸腰。
しかも足には鉛の玉。
森の中でも、やけに目立つ真っ赤な衣服。
木の影に隠れ、一旦は難を逃れたような状況ではあるが、ここが蹂躙されるのも時間の問題。
かと言って、逃げようにも鉛の玉がそれを容易に許してはくれない。
すると、
「FIELD」
生き残った博士がポツリと呟いた。
「なんだって?」
圭一が聞き返す。
「FIELDだ!」
「FIELD?」
「そうだ......もう絶対ダメだ」
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