第二十三章 FIELD

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人間死んだらどこに行くのだろう? 多分、生まれる前に居た所へ戻るのだろう。 ならば、次に生まれる時は、美形で異性からモテて、頭が良くて、性格はあまり良くなくても金持ちの家に生まれて、親は優しくて...... などと4人が考えているうちに、 「はい」 美緒は何を思ったのか? 持っていた銃を前に差し出した。 「この銃は全部で弾が6発入るんだけど、今は2発だけ入ってます。銃口を頭に当てて、順番に1回づつ引き金を引きなさい。 私達はこれからここを脱出します。ただあなた達素人全員を連れて行くのは難儀です。なので少し人数を減らそうと思います。 ちょうど良かったのよ。最初は全員助けるつもりだったんだけど、皆さん死にたいって言ってくれたから、楽になっちゃった。 じゃあ、始めるわよ......まずは誰からいこうかしら......」 そう言いながら、美緒は4人の顔を順に見渡した。 すると、 「ここから......出れるの?」 そう問い掛けたのは若い女性。 早く殺せ!  などと啖呵を切った直後によく切り出せたものだ。ある種勇気がある。 「当たり前でしょう。見ての通り私達はプロなんだから。でも何でそんな事聞くの? 死にたい人がする質問じゃ無いです。 まあどうでもいいんだけど......それじゃあ時間も余り無いし始めるわよ。まずは......あなた!」
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