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やがて美緒は立ち上がり、ゆっくりと4人の元へと歩み寄っていく。
そして温泉男から銃を奪い取ると、視線を4人の目の高さに合わせた。それは美緒がうんちくを語る時の、お決まりポーズと言えた。
おお、ここで美緒さんの感動スピーチ炸裂か?!
『私がお前達を守ってやる!』
きっとこの一言でイチコロだ。
かっこ良すぎるぜ美緒さん......
一人腕を組み、満足気な顔で頷いている圭一だった。
やがてそんな圭一の期待を背に受けて、美緒がゆっくりと口を開く。
しかしその発言は圭一の予測に反し、誰もが耳を疑うような壮絶な内容だった。
「色々考えたんだが、やっぱお前達連れてくの止めた。
まさか4人共生き残る何て、夢にも思って無かったから......
こんなんだったら、もっと弾いっぱい入れとけば良かった」
そんな爆言を吐きながら、美緒は男から奪い取った銃を4人に向ける。
そして、
バンッ、バンッ!
引き金を引くと、弾は2発発射され4人の頭を掠めて行った。
「ひええ......!」
4人は芋虫のように転がり、揃って頭を抱えた。
なっ、なんと!
しっかり弾入ってるじゃん!
弾が出なかったのは、運が良かっただけって事?
ヤ、ヤバイ......美緒さんが暴走し始めた!
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