第二十三章 FIELD

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すると美緒は、 「冗談だよ......お前達全員生きてこの樹海から出してやる。安心しろ。 ただし......これだけは言っておく。よく覚えとけ。 お前達は丸腰のあたし達を、ゲーム感覚で撃ち殺そうとした。本来だったら、あたし達に即撃ち殺されてもおかしく無いんだそ。 解るな......あたしは当たり前の事を言ってるだけだ。 それでここからが大事なところ。 今からあたし達は、いくつもの修羅場を越えて行かなければならない。 敵もカカシじゃ無いぞ。徹底的に阻止して来るだろう。 そいつらを踏み倒して突き進んでいかなければならない。 よく聞け...... 今からお前達は、 死んだ気で協力しろ!  死んだ気で戦え! それでもし、 運良くお前らがシャバに戻れたら...... そこからが、お前らにとっての『真の戦場』だ。 そこでも死ぬ気で戦え! 死ぬ事なんか考えてる暇があったら、 死ぬ気で生きる事を考えろ! それがここからお前らを連れ出してやる条件だ。 いいな」 「「「「はいっ!」」」」 「ブヒー!」 美緒は銃に弾が入っている事を知っていた。勿論最後の2発がそれであると言う事も。 美緒は決して、圭一が危惧する『暴走』を起こすような暴君では無い。 全てが計算ずくで、全てがその計算通りに進んでいく。
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