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すると美緒は、
「冗談だよ......お前達全員生きてこの樹海から出してやる。安心しろ。
ただし......これだけは言っておく。よく覚えとけ。
お前達は丸腰のあたし達を、ゲーム感覚で撃ち殺そうとした。本来だったら、あたし達に即撃ち殺されてもおかしく無いんだそ。
解るな......あたしは当たり前の事を言ってるだけだ。
それでここからが大事なところ。
今からあたし達は、いくつもの修羅場を越えて行かなければならない。
敵もカカシじゃ無いぞ。徹底的に阻止して来るだろう。
そいつらを踏み倒して突き進んでいかなければならない。
よく聞け......
今からお前達は、
死んだ気で協力しろ!
死んだ気で戦え!
それでもし、
運良くお前らがシャバに戻れたら......
そこからが、お前らにとっての『真の戦場』だ。
そこでも死ぬ気で戦え!
死ぬ事なんか考えてる暇があったら、
死ぬ気で生きる事を考えろ!
それがここからお前らを連れ出してやる条件だ。
いいな」
「「「「はいっ!」」」」
「ブヒー!」
美緒は銃に弾が入っている事を知っていた。勿論最後の2発がそれであると言う事も。
美緒は決して、圭一が危惧する『暴走』を起こすような暴君では無い。
全てが計算ずくで、全てがその計算通りに進んでいく。
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