第二十四章 焼却炉

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ギー...... 4人が『GATE』の前で足を止めると、重厚な金属で出来た観音開きの扉は、耳障りな音を立ち上げながら、ゆっくりと解放を見せた。 『GATE』の外側は、ジャングルとも言える鬱蒼とした森が広がる一方、その内側は違和感を覚える程の近代化が進んでいた。 タッ、タッ、タッ...... タッ、タッ、タッ...... アスファルト舗装されたアプローチを、4人は無言で歩み進む。 四方を見渡せば、至る所に防犯カメラの存在が...... 今も監視室では、4人の動きを逐一観察しているのだろう。 ピー。 僅かな電子音が立ち上がる。それは目の前に出現した鉄製扉のロックが解除された事を告げていた。 その扉の内側では2人の守護兵が仁王立ちしている。 4人に銃を向けてなぜかイラつき顔。夜勤明けなのだろうか。 「ほれ、銃を寄こせ」 要点のみ話す。 「......」 4人は無言。言われた通り4丁の銃を差し出した。ここは抵抗する場面では無い。 「お前ら行く前に比べると、えらく顔色が良いじゃねえか。人殺してストレス解消したって事か? まぁどうでもいいが、しっかり働くんだぞ!」 守護兵の1人は、吐き捨てるようにそんな言葉を浴びせると、視線は4人が持つある物に向けられた。 それは、 赤い衣服だった。
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