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時刻は朝の8時過ぎ。
タイムリミットまで7時間を切る中、美緒達は一体どこへ行ってしまったのだろうか......
「ブヒー!」
バタバタバタ......
「ブヒー、ブヒー煩いわね! どっか行きなさいよ!」
そう叫びながら、近くに転がっていた石をイノシンに投げつける若い女性。とうとう癇癪を起こしたようだ。
落ちていたダンボールにくるまり、ただブルブルと震えている。
「事が済んだら助けに来てくれるって、黒メガネのお姉さんが言っとったじゃないか。それまで大人しく待っていようや。若いの」
そう言い聞かせた初老の男も、衣服はダンボールのスーツ。
「あの若い青年は大丈夫かしら......あの3人と一緒に行っちゃったけど」
初老の女性は不安気な表情を浮かべている。皆と同じく服の替わりにダンボール。
「それにしても......あの機械は一体何じゃったのかのう? 得たいの知れない小さな部屋に入れられたかと思ったら、レーザー光線あちこちから当てられて、気付けばワシがもう一人おった」
「あたしもそれほんとにビックリした。あれって人間コピーってやつなのかしらね?」
若い女性はいつの間に素に戻っている。
「それで気付けばあの3人居なくなってるし......もう訳が解らないわよね」
初老の女性曰く。
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