第二十四章 焼却炉

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一方...... ちょうどその頃、美緒、圭一、博士、若い男の4人はと言うと、 『マンタ洞窟』の更なる地底深くへ...... タッ、タッ、タッ...... タッ、タッ、タッ...... 歩を進めていた。 そして、 ピタッ。 先頭の守護兵か足を止めると、 「さぁ、お前らのオクションに到着だ! 嬉しくて仕方が無いだろう。ハッ、ハッ、ハッ」 いつの間に、マンションからオクションにグレードアップしている。 ワンルーム、バストイレ冷暖房ブライバシー無しのオクションがあったら見てみたいものだ。 丸腰の人間に対して、武器を持っていると言う自分等のアドバンテージを最大限に利用した実に非人間的な発言と言わざるを得ない。こう言う人間は、いつか必ず痛い目に合うだろう。 そんな守護兵等に対し、 連れて来られた4人はと言うと、 若い女......美緒 初老の男......圭一 初老の女......博士 若い男......若い男 と言う組み合わせだ。 当初もう1人居た博士は、『FIELD』でへなちょこ弾に当たり、イノシンになってしまった為、人数合わせの為、若い男はそのまま若い男を演じている。演じていると言うよりか、そのままである。 『博士はイノシンになった』 それは美緒がそう言っているだけで、実際のところは定かで無い。 とは言え、美緒がそう言うと、 『そう言う事だったのか!』と、冗談が冗談にならない空気が漂っていたのも事実だ。
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