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おお、終わったか!
なんだ、早かったな......
それまですっかりだらけムードだった守護兵の4人は、突然の御開帳に一瞬怯みを見せる。
そして8つの目は、自然と現れたその者に向けられた。
すると、
そこに立っていたのは、トランクス一丁の守護兵リーダー。
なぜ大の大人が号泣しているのかは解らない。涙と鼻水で顔はグシャグシャだ。
それと、全身アザだらけのように見えるは光の加減か? あちこち紫色に見えるのは気のせい?
多分違うような気がするのだが......
そしてそのすぐ後ろには、
なんと、
不適な笑いを浮かべた貧血女が、守護兵の頭に銃口を突きつけているでは無いか!
鬼の仮面を被っているのかと見紛う程の殺気がみなぎっていた。
「なっ、何だお前は?!」
4人の守護兵隊達は、それまでのだらけムードから一変、瞬時に『MAX CAUTION !』が頭の中で発令された。
反射的に4つの銃口が、美緒に向けられる。
そんな守護兵達の様子を見た美緒は、
「見ての通り、今こいつの命は、あたしの手中に有る。状況は理解出来るな。解ったらとっとと銃を捨てろ!」
そう啖呵を切りながら、美緒は銃口を守護兵の頭に、これでもかと言わんばかりに強く押し付けた。
言う事を聞かなければ、いつでも引き金を引くぞ!そんな強い意思の現れと言えよう。
痛たたた......
リーダー守護兵は、頭に突き刺さる痛みに耐えながら、薄れ行く記憶を辿った......
『監視室』の中へ入るや否や、あっと言う間に銃を奪われ、気付けばどこで拾ったのかは知らないが、ロープで全身をグルグル巻きにされていたような......
後の事は何だかよく覚えていないが、やたらと蹴られていた気がする。
今、股間に全く感覚が無いのは、きっとその影響なのだろう。
とにかく楽しそうに、ゲラゲラ笑いながら蹴ってやがった。
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