第二十五章 絶望への道程

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この女は悪魔だ! 逆らったら絶対殺される! なっ、なんてこった. .....   今度は俺の頭に、銃口押し付けてるじゃんか! それと...... 何でこいつらこの悪魔に銃口向けてんだ?! そんな事したら、俺が撃たれるじゃねえか! リーダー守護兵は、ようやく状況を理解すると、涙混じりの声で叫び声を上げた。 「お前ら一体誰に銃口向けてるか解ってんのか! このお方は恐れ多くも先の副......」 後の方は何を言っているのか意味がよく解らなかったが、要するに銃を捨てろと言いたいらしい。 ほんの数分前の出来事がすでに『トラウマ』化し、結果、絶対服従の基本方針が、頭の中で確立してしまったようだ。 上司がそう言っている訳だから、敢えて逆らって銃撃戦などに持ち込む必要も無い。 4人の守護兵は先を争うようにして、美緒の足元へライフルを投げ捨てた。潔いと言うよりかは、諦めが早い。 よしっ! 取りあえずは制圧完了だ。 「おおっ! 美緒さんが制圧したぞ!」 「意外とあっさりだったな!」 「さすが黄門様だ!」 少しの時間とは言え、狭苦しい牢屋に閉じ込められていると気分が滅入ってくる。 一部始終を目の当たりにしていた圭一、博士、若い男の3人は、一瞬にして歓喜に包まれた。
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