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この女は悪魔だ!
逆らったら絶対殺される!
なっ、なんてこった. .....
今度は俺の頭に、銃口押し付けてるじゃんか!
それと......
何でこいつらこの悪魔に銃口向けてんだ?!
そんな事したら、俺が撃たれるじゃねえか!
リーダー守護兵は、ようやく状況を理解すると、涙混じりの声で叫び声を上げた。
「お前ら一体誰に銃口向けてるか解ってんのか! このお方は恐れ多くも先の副......」
後の方は何を言っているのか意味がよく解らなかったが、要するに銃を捨てろと言いたいらしい。
ほんの数分前の出来事がすでに『トラウマ』化し、結果、絶対服従の基本方針が、頭の中で確立してしまったようだ。
上司がそう言っている訳だから、敢えて逆らって銃撃戦などに持ち込む必要も無い。
4人の守護兵は先を争うようにして、美緒の足元へライフルを投げ捨てた。潔いと言うよりかは、諦めが早い。
よしっ!
取りあえずは制圧完了だ。
「おおっ! 美緒さんが制圧したぞ!」
「意外とあっさりだったな!」
「さすが黄門様だ!」
少しの時間とは言え、狭苦しい牢屋に閉じ込められていると気分が滅入ってくる。
一部始終を目の当たりにしていた圭一、博士、若い男の3人は、一瞬にして歓喜に包まれた。
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