366人が本棚に入れています
本棚に追加
そして顔を上げると、
ん、なんだ?
硫黄臭いんだけど......
それに、
なんか火がバチバチいってるような......
よくよく見れば、目の前30センチの所で、何やら筒のような物の先が、火花を散らせて白い煙を吐き出しているでは無いか。思わず目が眩む程の明るさだ。
それは他でも無い。
ダイナマイトだった!
「おい大作、お前そんな所で何拝んでんだ? バラバラになるぞ。ハッ、ハッ、ハッ」
見れば二人が楽しそうに盛り上がっている。
「ひえー!」
大作は奇妙な叫び声を上げると同時に、ベッドの影に飛び込んだ。すぐに両手でしっかりと頭を抱える。
そして次の瞬間、
ドッカーン!!!
ガタガタガタ!!!
目の前が一瞬真っ白になったかと思えば、続け様に今度は耳をつんざく大爆音。震度100の大地震が巻き起こった。
そして、
気付けば、
それまで足の下にあった筈の床が、
今は無い。
と言うよりか、
『監視室』全ての床が無くなっていた。
なるほど!
これで今無重力状態になっている謎が解けた!
「「「ひえー!」」」
『監視室』と共に、奈落の底へと落ちて行く3人。
美緒の新たな『設計図』には、この『監視室』が計り知れない程の高さに突き出ていた事など、勿論書かれてはいなかった。
最初のコメントを投稿しよう!