366人が本棚に入れています
本棚に追加
「......」
「......」
「......」
エマが先陣を切り......
美緒、圭一が続き......
昨日、ポールが後を追い......
そしてアマゾネスも去って行った......
マスター、未来、健介の3人は何となく、
置いていかれたと言うのか?......
取り残されたと言うのか?......
戦線離脱したと言うのか?......
上手くは言えないが、素人なりに物足りなさを感じていた。
よもすると、
『またアマゾネス襲って来ないかな?』などと、身の程知らずの期待を持ったりもしている。
「はぁ~ぁ」
特にやる事も無く、朝っぱらからアクビの連打をやらかす若者の2人だった。
自然と会話が無くなると、3人の聴覚を支配するものは、自ずとテレビの音声のみとなっていき、何となく3人の神経はそこに向けられ始めた。
画面に映っているのは、新人アナウンサーだろうか? 未だ女子大生オーラが抜け切れておらず、何だかキャピキャピしている。
『はい、今私は富士宮市内のホテル【グランドマウントホテル】に来ております。
今年オープンしたばかりのこのゴージャスなホテルは、もう皆さんご存知ですね。
1月30日に開かれる富士サミットのメイン会場となります。
映像にも映ってるとは思いますが、まだ5日前であると言うのに、物々しい警備体制がすでに敷かれています。
各国の首脳が一同に集まる世界的なイベントである訳ですから、日本の威信を掛けた警備となります。
詳しい警備体制につきましては、勿論、最重要機密とされておりますが、対テロ対策として、警察と自衛隊がコラボして警備に当たる形となっております』
(※注 現実では、サミットが1月に行われる事はありません。)
最初のコメントを投稿しよう!