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「秋葉だ」
「あら秀樹さん、お早う。ご機嫌如何かしら?」
「おう、あんたか。こっちは、ぼちぼちだ。そっちの方はどうだ?」
「私は今、車で東京に向かってるわ。あの人あんまり一人にしておくと、いつ心変わりするか解らないから」
「おい、あんた何考えてんだ?! 東京何かに戻って誰かに見られたらどうするつもりだ? 只でさえ有名人なのによ」
「大丈夫よ。あなたって心配性ね......ちゃんとマスク被ってるから平気。そんな事よりあと5日よ。抜かりは無い? まぁ、あなたの事だから安心はしてませんけどね」
「こっちは大丈夫だ。それよりあんたの旦那の方が心配だ。ああ見えて意外と小心者だからな」
「だから私が今戻ってるんじゃない。こっちも大丈夫。あの人、私の言う事に逆らえない質だから」
「ハッ、ハッ、ハッ......天下の公安所長もあんたに掛かったら、まるで篭の中の小鳥だな」
「私を誰だと思ってるの? 天下の青島麗子様よ。ちょっとこのゴムのマスクは窮屈だけどね......『トロイの結末』までの辛抱だから我慢するわ」
「まぁ、あんたは『富士国』から目の敵にされてたからな。あの探偵共を使って『死人』に成り済ましたのはナイス選択だったんじゃ無いか。アマゾネスのお姉ちゃん達は怖いからな。ハッ、ハッ、ハッ」
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