第二十五章 絶望への道程

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「そうそう......その探偵達だけど、結構活発に動いてるみたいね。大丈夫かしら?」 「柊恵摩の事だろう。あの娘には去年散々痛い目にあった。 毒を持って、毒を制す。あのアマゾネスを壊滅させられるのは、あの娘以外には居ない。 『富士国』も最近俺の言う事を聞かなくなってきた。『トロイの結末』が終われば用済みだ。あんたにとっても願ったり叶ったりだろう」 「あなたって、本当に悪い人ね。『富士国』に呪われるわよ」 「よく言うよ。あんたに比べたら遥かに善人だ」 「「ハッ、ハッ、ハッ、」」 ............ ............ ............ エマが『聖経院』に潜入した事も、 アマゾネスに入隊した事も、 この後始まるアマゾネスとの全面戦争も、 この悪魔には全て『お見通し』 信じたくは無い...... でも、 それが現実だった。
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