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※ ※ ※
バコーン!
「「「のうわぁー!」」」
「落ちてるー!」
「死ぬー!」
「落ちたみたいね」
仕掛けたダイナマイトの炸裂と共に、『監視室』の床が抜け、自然落下を始めたばかりの美緒、圭一、大作の3人だった。
床にダイナマイトを仕掛けた訳だから、床が抜けるのは当たり前。
床が抜ければ落ちるのも当たり前。
しかし洞窟の中で、床から30メートルも落下するのはちょっと当たり前では無い。
一体、この建物の設計者は何を考えているのだろうか。遊び心にしては質が悪い。
「「「ひえー!」」」
美緒、圭一、大作、机、棚、椅子、テーブル、冷蔵庫、ベッド、便器......
有りとあらゆる物が、万有引力の法則に乗っ取り、地球へと吸い寄せられていく。
そして......
バシャーン!
身体が急に冷たくなったかと思えば、なぜか得たいの知れない魚が目の前を通過して行く。
ブクブクブク......
ブクブクブク......
ここはどこなんだ?
無数の魚。
目の前を覆い尽くす泡。
なぜか浮いている身体。
そして、
ゴンッ!
頭に落ちて来る冷蔵庫。
「「「水の中だ!」」」
建物の中こそは近代社会。しかし、一歩外に出てしまえばそこは大自然の宝庫。
そして今、3人が浸かっている水の正体......それは地底湖に他ならなかった。
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