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大型のゴリラともなれば、1、2発程度の銃弾を喰らわせたところで、恐らく動きを止める事は出来ないだろう。逆上して暴れまくられたら手に負えない。
気付かないでくれ......
3人はただ通り過ぎてくれるのを祈るばかりだった。
やがて、
ゴソッ、ゴソッ.......
ゴソッ、ゴソッ.......
再び足音が聞こえ始める。
よし!
通り過ぎてくれるぞ......
早くとっとと消えてくれ......
3人の気持ちがそんなゴリラの行動に緩み掛けた正にその時だった。
「ふぇ、ふぇ、ふぇ...... ヘックション!畜生」
なんと!
有り得ない!
寄りによって......
こんな時に......
大作が見事なくしゃみをやらかした!
3人のささやかな祈りを、神が突っ返した瞬間だった。
すると、
「グアアアアー!」
突如、奇妙な鳴き声が響き渡ったかと思えば、次の瞬間にはバッサ、バッサとけたたましい足音が近付いて来るでは無いか!
「ダメだ見付かった! 逃げろ!」
圭一の掛け声を合図に、3人は一気に岩影から飛び出して行く。
その時見えたゴリラの目は......
なんと......
真っ赤だった。
「遺伝子操作か?!」
「最悪ね。しかもゴリラだって」
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