第二十五章 絶望への道程

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「この程度のウェポン相手に手を焼いてるようじゃ、1年前から対して成長してないみたいだな。フッ、フッ、フッ......」 人を見下したようなその不敵な笑み...... 忘れる筈も無かった。 「きさま......生きてたのか?!」 「よくもマンジを殺してくれたわね!」 怒りを露にする圭一と美緒。 二人は即座に銃口をその者に向けた。 その者とは、 つい先日、エマの記憶を荒治療に寄り、強引に呼び戻させた八雲医師、即ち秋葉大地に他ならない。 「おいおい、命の恩人に銃口向けちゃいかんだろ。今そっちに降りてくからちょっと待ってろ」 大地はそう言い放つや否や、瞬く間に姿を消した。 そして ザッ、ザッ、ザッ。 バサッ。 「ほれ、参上だ」 突然目の前に出現した大地。 上下迷彩服に身を包んだその姿は、傭兵その者だった。 「貴様、今更何で俺達を助けたんだ?!」 意気込んで問い詰める圭一。 大作は訳も解らず、ただポカンと口を開けている。 この人だれ? そんな事を聞きたそうな表情だ。
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