第二十五章 絶望への道程

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すぐ横には小川が流れ、先程3人が落ちた地底湖へと続いている。 鬱蒼とした茂みの中を一歩一歩着実に北へと邁進して行く四人だった。 下を見ろって言われたって...... 前見なきゃ歩ける訳ないだろ。 大地のご指名に寄り、道なき道を切り開いて先頭を突き進む大作。 いつ目の前に何が突然現れても不思議では無い。サバイバルと言う事に関しては、ずぶの素人とも言える大作は、完全に腰が引けていた。 そんな大作のすぐ後ろでは、圭一と美緒が何時なんどきでも引き金を引けるよう、ライフルの銃口は常に前へ向けられている。一瞬足りとも気を抜けない状況が続いた。 歩く事30分...... その行程は正に山を越え、谷を越え、そして川を越えの連続。手付かずの大自然は、気力と共に四人の体力を容赦無く奪っていった。 やがて、大きな岩の間を抜けた所で四人は同時に足を止めた。 「なんだ? ここはお花畑か?」 最初に口を開いたのは圭一だった。 「太陽が見えない洞窟の中で、お花畑って......何かおかしく無い?」 美緒は首を傾げる。 今、四人の目の前に広がっている景色...... それは確かに『お花畑』だった。
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