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バシャ、バシャ、バシャ......
エマに言われるがまま、ポールはホースの先端を拾いに地底湖を泳いでいく。
そして......
「エマサン、準備OKデース。ホースの先端しっかり腰に巻きマシタヨ!」
下から怒鳴り声を上げるボール。
すると......
「よし、それじゃ発射するぞ。はい、3、2、1......」
発射???
エマさんは一体、何を発射すると言うのだ?
何の説明も無ければ、リハーサルも無い。
ポールは当然の如く、何が始まるのかを全く理解出来なかった。
訳も解らぬまま、やがて本番は開始された。
「はい、発射!」
再びエマの声が掛かる。
だから何が発射なんでしょうか?
まさか自分だったりして。
いくら何でもそれは無いだろう......
すると、
腰に巻いていたホースが、突然身体を強く締め付けた。
えっ、嫌な予感が......
そして次の瞬間、強烈なGがポールの全身に襲い掛かり、なんとポールの身体は、一気に上昇を始めたではないか!
それはまるでロケットに乗っているかのようだった。
「エッ、ナニ? やっぱ自分か?! ヒエー!!!」
訳も解らぬまま、天空の部屋へと引き寄せられていくポールの身体。
途中、頭すれすれで、ホースが巻かれた大きな金庫が目の前を落ちて行く。
発射された(厳密に言うと、落とされた)のは、重さ100キロを超える金庫だった。
「な、なんと! 頭良すぎデス、エマサン! デモ......ちょっと乱暴過ぎやシマセン? ヒエー!」
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